【レビュー】5人の子育て中の父、斎藤公子の保育を学ぶ<さくらさくらんぼ保育>

斎藤公子の保育をする父の子育て 書評
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子育ては誰でも悩むと思う。その中で、いつの時代にもまことしやかに囁かれる

「ほっといても子供は勝手に育つ」

きっとそうなんだとは思います。いや、この忙しい時代に、みんな自分のことで必死!笑顔で元気に生活していれば、それでいいとも思います。

 ただ、ふとしたとき、これでいいのかな。いつも怒っているな。今日はひどいことしちゃったな…等、悩むときないですか。

 ぶっちゃけ、5人も子供おるんやし余裕でしょ、てそんなことないんですよね。悩みますよ、普通に。

で、今日の話題はこれ。

【生物の進化に学ぶ 乳幼児期の子育て】 斎藤公子 著

 内容はどうしてこの保育論に至ったかこの保育がどのような効果があるのかというのを中心に書かれてます。

 所詮、保育園かもしれないが、こんな先生にみてもらった子供たちは本当に幸せやと思う!

ただ、一部やや断定的にかかれており、現在とはそぐわないこともある。また、エビデンスというものが求められる時代に、医学的根拠が乏しいものがあったんで、それは盲信するんじゃなく第三の目は必要やと思う。

 内容に入る前に、なんで子育てに奮闘しているただのオトンが【斎藤公子】を知ることになったんか!?てのも書いときます。

   偶然です!

 そう言ってしまえば、身も蓋もないんですが、

“いっちゃん(1番上の子)が保育園いくぞー”、ってなったときに、認可園にすべて落ちました…

二人ともフルタイム勤務で! 2016年、「保育園落ちた日本死ね」が話題になったときより随分前にはなるねんけど、気持ちわかるよ、て感じ

ほんで、妻と途方にくれてたときに、アパートの二つ隣に住んでいる先輩が通園している無認可園を紹介してもらいました。

その保育園が、斎藤公子が提唱している“さくら/さくらんぼ保育”をやっていた、という流れ

 そもそも、斎藤公子って誰、それ!?

て人のために、簡単に紹介! もうお亡くなりになっていますが、Wikipediaにとりあげられるほどの有名人ではあります。 

以下、Wikipediaより  斎藤公子(1920年 – 2009年4月16日)、幼児保育者。

島根県隠岐島生まれ。1939年東京女子高等師範学校保育実習科卒業。1956年さくら保育園創設。1967年埼玉県深谷の農村部に季節保育所(現在のさくらんぼ保育園)創設。さくら・さくらんぼ保育研究所長。

 以下、自分用のアウトプットを目的に内容を抜粋して書いていこうと思います。

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ブログ内容
5人子を持つ親として子育て中心に日々の成長を中心に描いていきます。

“おねしょ”問題

“どんなふうでも子供のためならかまわない、布団や畳は洗えばいい、っていうことが大切”

引用元:生物の進化に学ぶ 乳幼児期の子育て

わかっちゃいるが、大変。夜中やっと寝たところ、自分も疲れているところにきて、

 「おしっこもらした」

と、起こされるとツラい…。わざとじゃないのはわかってんねん。ただ、深夜からシャワーで体洗って、また寝かして、布団あらって…。 

たとえ深夜に布団を洗わなくても、忙しい朝の時間に布団を洗える?畳・床拭いて仕事にいける?そのままほったらかしらにして仕事行けへんよ!

 そこにきて、斎藤先生は

 【寝る前にトイレいってきて、うながすというのは大人のおろかさ】と指摘します。

子供は親が考えているより敏感で、賢いため、親を見抜くと。

 行間を読めないオトン、【うながす】という行為が子供の成長を不自然にしている、ということか。大人が管理しやすいようにしているだけ、ということか。 それは【おろか】なのか。

ちなみに、斎藤公子先生は寝返りをする3,4ヶ月ではパンツにするらしい。ご自身は、5分ごとの頻尿の子をパンツにおしっこをさせ続け、自然と頻尿をよくした、とありました。

“早期英才教育”について

早期英才教育について、【見るのも嫌、気持ち悪い】という感覚が養われているといい保育ができる

 また極端やなぁ、て感じた。これは非常に難しい問題やと思う。なぜ、そこまで毛嫌いするかの理由は詳細には書かれていない。

オトン自身が、モンテッソーリ、ヨコミネ式、七田式など教育に関していろいろあるなかで、何がどうなのか、さっぱりわかっていない。保育園を案内してもらったとき、

「うちはモンテッソーリを取り入れていて…」と良く聞くのだが。

早期英才教育に関する是非に関してはオトン自身がこれからよく勉強して再度、このテーマに挑もうと思う。

ただ、こう書かれている。

子供というものは何かはやく教え込んで、できるというものではない。土台というものができていなければ、その上に積み上げることは難しい

では、斎藤公子先生が言う土台とは“いつ頃、どんなもの?”

 2歳から:特に自己主張が強くなり、なんでも「自分で」と主張し、禁止されていることを嫌う

 2歳半から:「ばか」「でべそ」って言わない子は将来ろくな子供にならない。この時期は第一次反抗期。この時期こそ、とにかくほめる。子供は反対のことをいうから、うまく利用する。 


 3歳以上:最も親や保育者が手こずる時期であろう。反抗し自己主張する。

      これに関しては【頼もしい】と喜ぶ。

 6歳までの土台ができて大人が真剣に求めてさえいれば

         今度は自分で勝手にもとめていくようになる 

そして、だからこそ

   文字教育は6歳過ぎの小学校就学のときまで待つべき

これはこの保育の一つの特徴やと思う。特に、我が家の場合、いっちゃんをみていても小学校1年生のときは随分、苦労していたと思う。

 親の考え(エゴ?)でこの保育を求めた以上、小学1年生でのフォローはマストだと思う。なんせ、入学してすぐに校歌の練習があるみたいだけど、文字読めませんから

この本からエピソードをひとつ

ゆびしゃぶりをやめない子が、卒園式のときに友達から【小学校でも指しゃぶりするのを心配された】  どんだけ親が言ってもなおらなかったのに、ピタッととまった。自分でそう思わないとできない。

“大人が真剣に求める”とは

子供のため、とういことではなく親みずからが真剣によい文化をもとめる

以下、よい文化ではない例として

よい文化ではない例
  1. プラスチックの毒々しいおもちゃが与えられて、大人も子供も感覚がどんどん麻痺していく
  2. 幼年期に靴下をはいていたら、正常な感覚が育たない
  3. 紫外線が心配とのことで帽子をかぶせているが、庭や保育園の周囲に陰をつくればいい
  4. 文字やキャラクターが書いているいる洋服、こんなけばけばしいものは着せない。

よい文化の例

 6時半には迎えて、8時には寝かせる。だからテレビをみる余裕なんてないし。いらない

何が子供にとって必要で何が余計なものか、親が学んで理解しようとしなければならない

引用元:『映像で見る子どもたちは未来~乳幼児の可能性を拓く~』


NHK特集「赤ちゃん」(1983年放映)でボストンの小児科医の素晴らしい抱き方。この抱き方を理想としている。

 確かにこれは驚きで、オトンは斎藤先生は知らんねんけど、この保育のベテラン保育士に抱かれるとみるみると子供が脱力していき、寝る。不思議!

抱き方は

カエル足のように開いている赤ちゃんの足をそのまま正面に、あかちゃんの頭を自分の顔に向け、片手の親指と人差し指を大きく、対面で、カエルの足みたいにひらいた抱っこ。

書くは簡単。行うは難し!

そして、横抱きはダメ。両足を束ねるようにそろえてはいけない。赤ちゃんの背中が丸く固まり、堅くなる。

“お遊戯”の是非

ある学者曰く、

足の親指をあげる行動はいまから千年前にサルから人間への分岐点となった進化の特徴である

wektor koncepcja człowieka, evolution - monkey stock illustrations

つまり、
 人間の足の親指はサルの、物をつかんだり、ぶら下がったりする手の指の形から、指をあげてこの指で地をけり、歩くヒトの足の親指に進化した。

 ということらしい。なんのことやら…そのエビデンス(科学的根拠)は見当たらないが、

一般的に、歩けるようになる前の子供は

 足の裏が刺激されることによって足の親指が反り返る

 これは原始反射といい、特に異常でもなんでもない。その流れなんかな…

それはさておき、この保育ではやたら【足の親指】が強調される!

そして、

斎藤先生は幼稚園教育で行われてきいた「お遊戯」に疑問をもち、独自に、生物の進化の道をなぞらえる「リズム遊び」を考えだした。

生物の進化、とくに脊椎動物の進化の過程で必要であった運動を取り入れた「さくら・さくらんぼのリズムあそび」(辛口のことを言うと、【それってあなたの感想ですよね】て思う)

さくら・さくらんぼのリズムあそび
  1. 金魚運動
  2. 寝返り運動
  3. 両生類のハイハイ運動

それぞれの運動に関しては本で触れられていますが、実際にみてみないと良くわらかないと思います。

DVD付きの本もありますので興味がある方はどうぞ。

障害をもつ子へ

胎児の時から障害があっても、脳発達の可塑性が高いうちにこの保育にふれると、「ひとから人間へ」と育ってくれる

加えて、子供の障害の早期発見・早期治療は医師だけでなく、保育者・親も含めて観察する目を育てたい。 

その育てる方法についても科学的な方ものの見方、生物の進化から学ぶ発達の可能性に沿い、そして順序を間違えない、ゆったりとした方法を探求する、と

この「さくら・さくらんぼ保育」の恩恵を1番受けるのは障害をもつ子たちかもしれない。

また、

ここでも、「自由に遊びきらせること」が大切、多少危険な行為をしても命を守ることのできる空間をつくって与えることに、大人は精一杯の努力を尽くすべき、としている。

大人は努力をすべき”とまた出てきました、決して親はとは言っていませんが。

絵は語る

子供の描画はまことに正直にその子供の脳の中をみせてくれる。サルは絵をかかない。絵を描くのは人間のみ。 

豊かな環境で育った子は、想像力豊かに文字を知らなかった古代の人たちが書いた壁画のような絵をかく、これが理想らしい。

そして、この絵に描かれたもの色彩等にいろいろと意味がある、らしい。

 だが…これに関して斎藤先生自身が、

“これを知ると、親自体がそのことを意識し、理想とする絵に寄せていこうとするので記載しない”とあった。

なるほど、良くわかっていらっしゃる。

我が子が通う保育園自体にその傾向があり、ある子の絵をみて

“ここが○○だから、家では○○でしょう”  みたいな。

沢山の経験から導き出されたひとつの真理かもしれんが、六星占術かよ(辛口)

まとめ

親は自らのために良い文化を求め、子供のために全力で環境を整えなければならない

すべては「自由に遊びきらせるため」

【さくらさくらんぼ保育】の特徴

なんやかんや書きましたけど(少し辛口なことも)、我が家はこのさくらさくらんぼ保育を

 8年

やってます。

 エビデンス(科学的根拠)みたいな偉そうなことも書きましたが、そんなものはあまり必要なく、斎藤先生の十分な経験に基づく指導と子供の環境への配慮が気に入ってます。

 生物の進化~、と言うくだりはあまりかな

 子は親を選べず、絶対的な力関係にあると思います。そのことは忙しい日常生活で忘れがちです。

大人に努力を求めるスタンスは、ときどき逆ギレしちゃいますが、自分への戒めとしても大事にしようと思っています。

 ただ、親だって普通の人やし日々の生活の中、喜怒哀楽、感情の起伏てあると思います。そんな中、理想や信念に縛られてガチガチになって笑顔が消え、疲れ果てている状態になってしまったら、ええ保育もクソもないんちゃうかな、とも思います。

まずは、

この取り戻せない子供達との一瞬一瞬を精一杯、楽しもう!!

 と、思っています。

以前に、てぃ先生の本についても書いてみました。

【レビュー】5人子育て中の父、てぃ先生の言うようにやってみた

そもそも、本のコンセプトも目的も異なるので単純に比較はできませんけど、異なるところ、共通するところを含めてオトンからの視点で比べてみようと思ってます。当然、甲乙なんかつかられるわけもなく、そんなつもりもありません。もし、興味があればのぞいてみてください。

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最後まで読んでくださってありがとうございます。おおきに、さいなら~ 

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