双子が生まれたオトンが子育てについて勉強している中で【モンテッソーリ教育】という言葉に出会いました。現在、5人の子育て中なのですが、5人みんな成長速度、得意なこと苦手なことが違う…何人目であっても初心に戻ります。
この記事ではモンテッソーリ教育の実践編<1~3歳>を紹介します。
0~3歳までのモンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!<実践版>(2018/11/15)

モンテッソーリ教育に関して勉強をしてくると、理論はわかった、では実際にはどうするの??という疑問がわきますのでそのような方の参考になれば、と思います。
そもそもモンテッソーリ教育って何!?て方はモンテッソーリ教育の基本的な考え方について別記事で紹介していますので参照ください。
【レビュー】モンテッソーリ教育を学ぶ、5人子育て中の父ー見守ることが大事ー
0~1歳に関してはこちらの記事で紹介しています。興味がある方はご参照ください。
【レビュー】モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす<0~1歳編>を読んだ父
1~2歳の子どもの育ち方
運動の敏感期
・大人の役割は子どもの邪魔をしないこと。
<運動の敏感期あるある>
□ティッシュペーパーを箱からズルズル引き出す
□机の上のものはすべて床に落とす
□机じゅうに水をたらし、びちゃびちゃにする
□エレベーターのボタンを全部押す□箱やビンのフタを開けまくる
□パソコンやキーボードを触りまくる
□ソファーの上でビョンビョンはねる
□穴という穴に物を詰めまくる
□口紅を全部ひねりだしぬりまくる
□堀の上をあるいてみせる
□高いところから飛び降りる
イタズラではない!!それを繰り返すことによってその「動き」が、どんどん自分のものになる
作業に集中し、自分でできた喜びが次の成長につながる

ということで、少なくとも上で列挙された【イタズラ】、ではなく作業は見なかったことにしましょう!成長のための活動をしているのです。それはさておき、そのように考えられる余裕がいいのだと思います。アンガ-マネージメント的にも、ひと呼吸置くことで感情的にならずより優しく接することができると思います!
①大人がせき立てる 子どもには急がないといけない理由はありません
②大人がさきまわり 子どもがやろうとする機会が奪われる
③大人が中断する 子どもが集中して繰り返しているの、【時間だから】と中断してしまう
④大人が代行する それはまだ無理、大変と親が代わりにやる
⑤大人がほったらかす やり方を教えることなく放任。

大事なのは しっかりと見守る。
しっかりと口出しはダメ!ぼーっと(スマホみながら)見守るもダメ!
そうです、下の別記事でも取り上げました。しっかりと見守る!、子育てのテーマかもしれません。
【レビュー】モンテッソーリ教育を学ぶ、5人子育て中の父ー見守ることが大事ー
<歩くために歩く>
1-2歳までの最大テーマは3つ
①歩く
②道具を強く握り、使いこなす
③言語をあやつる
人間は脳が発達したので手が使えるようになった、のではなく 手を使うことで脳が発達した
歩く➡体幹が強くなる➡手が自由に使える➡脳が活性する
①歩くを優先順位1位に。運動敏感期が終わると、疲れた、歩きたくない!になる。この時期だから大事。
ベビーカーに乗せず、自分の足で。急がせないで、我が子のペースで。
靴えらび
- 足が入りにくい
- かかとが入らない
- 左右が逆
この時期ですからできないのは当り前。1人でできるまではお手伝い。
隣に座って親が靴をはく姿をゆっくりみせる。
ここでもできる限り手を出さずに見守る。何回も履かせてもらう習慣が定着すると、自分でやる意欲を失う。

その通りですね。我が家のさんちゃんは履かせてもらうことが定着していました。『履かせて~』と。これを自分でするようになるには時間がかかりました。親の心得としては怒らない、急かせないためにも時間をもって行動。
ちなみに、さくらさくらんぼ保育では裸足推奨しております。なんせ、すべての感覚を研ぎ澄ますためとか。
さくらさくらんぼ保育とは斎藤公子氏が提唱した保育です。詳しくは別記事で紹介していますので興味がある方は参照してください。
【レビュー】5人の子育て中の父、斎藤公子の保育を学ぶ<さくらさくらんぼ保育>
手作り教具
『教具』とはモンテッソーリ教育において、子どもの成長を援助するために用意された物で、成長にあわせて動き、興味を絞りこみ、目的を一つに絞っていることが特徴。
自分でチャレンジし自分で謝りに気づき、何度でもやり直して成功にたどり着く。だからこそ自己肯定感が生まれる、と。モンテッソーリ教育における成長サイクルを回すのです。

成長サイクルについて詳しくは別記事で紹介していますのでそちらも参照してください。
【レビュー】モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす<0~1歳編>を読んだ父
一歳からの棚・トレイ
棚に関してはこの本でもDIYできるようにYoutubeでも紹介されています。
手作り教具ができあがったらDIY棚に配置します。モンテッソーリ教育においてこの【棚】は非常に重要で、自己選択に大いに関わるところです。
1~2歳はまだまだ秩序の敏感期=いつものこだわり、が強いのでいつも同じところに片づける。これは大人も一緒。
写真をはってわかるようにしておくと、なんと自分で元の場所に教具を戻せる、らしいです!
トレイ
棚と同じくらい重要な役割をする。トレイに物をのせて歩くことが魅力的なお仕事になる、とのこと。
机・いす
子どもサイズの机といすを準備する。お仕事をするために必要。
そこで最初に言ったことば、【子どもは環境がそろえば自発的に活動し始める】
※イスの高さが重要で、座って足が床につく高さ!足がバタバタするとバランスが悪くなり姿勢を崩す
※派手は模様やキャラクターは気が散るからダメ!

我が家は広さに余裕がないため、机はおけずかわりに食卓にあわせて椅子はバランスイージーという椅子を使用してますが、どうでしょうかね
『提供』と『3つのM』
部屋の環境が整い、手作りの教具ができても、どのように関わればいいのかわからない。
そこで『提供』。『提供』とは用具や教具の使い方をやってみせること。
ここで大事なことは、1人でできるように、やって見せること!
具体的には
①子供を誘う 「パパと一緒にやってみない??」
②お仕事の名前を伝える 「これは紐通しというお仕事でいつも棚になるからね」
③活動する場所まで運ぶ 「これは机の上でするお仕事だから机まで運びましょう」
④子どもの利き手側に座る 作業が1番みやすい。対面はダメ
①みていてね M
②待っていてね M
③もう一度やるからみていてね M
※教具に見向きもしないときは、タイミング!
まだ難しすぎるか、簡単すぎるか。子どもを観察して見えてくる
この後は繰り返し、「集中現象」につなげたいのでどれだけ繰り返しをアシストできたかが大事。


【お仕事】の繰り返しをうまくサポートすることができたらこのサイクルがまわりそうですね。周囲の大人としてはここが重要と思われます。
2~3歳の子どもの育ち方
イヤイヤ期
なんと英語でも【terrible twos】という言葉があるようで、世界共通のようです。
Q.イヤイヤ期の1番の解決策は?
A.子どもに選ばせる。なぜなら自分が尊重されていると感じるから。やみくもではなく二択にして選ばせる!
それでも、ダメなら成長するのを待つ(笑)。

イヤイヤ期はどうしようもないみたいです。ただみんなが通る道、必ず来るものだとわかっておくことが大事!
トイレトレーニング
いつかはできるようになるから気長に見守る!、が大前提。
トイレに関しても成長の段階があるので、身体的準備ができていないのに、トレーニングをしても意味はありません。
実際、次の3つが揃ったらスタート
①歩けるようになってから
②排泄の間隔が30分~1時間以上開く
③うんちやおしっこの前兆を見逃さないようにする
そして、トイレの高さや自分の服装など環境を整えてあげる。

トイレの高さは大事ですよね。我が家もトイレの踏み台でさんちゃんのトイレが随分変わったと思います。


自分でできることが自己肯定感につながるため大事!
服をきる、脱ぐ、ボタン、おべんとう
服はすべりの良い少し大きめなもの。ボタンも大きめなもの。
べんとうも中身は栄養よりも1人で食べられることを優先して。
とその他、細かく弁当の大きさであったり、水筒がどうであったりと書かれています。
これも繰り返しになりますが、自分でできることが自己肯定感につながるため大事!
この部分で気になった方は是非、本書を手にとってご覧ください。
大泣き
これはみなさん、悩むところですよね。
ただ分析しましょう。そうすることでアンガーマネージメントにもなります。
この時期の大泣きは次の3つの原因を疑います。
①『自分でやりたかった』大泣き
②『秩序』が乱れた大泣き
③『イヤイヤ期』からくる大泣き
①『自分でやりたかった』大泣き
運動の敏感期にある子どもは必要な動きをみにつける、『神様からの宿題』をやっている最中。上達するたびに、幸せを感じ自己肯定感もup

反省です…。こっちに時間がなくてせかしてました。そんなときよく泣いている気が…、気を付けましょう。やはり、時間に余裕を!自分でやる2倍の時間を用意しましょうー
②『秩序』が乱れた大泣き
何もわからない状態でうまれてきた子どもたちは、世の中の仕組みを秩序づけて吸収している。この頃は写真のように絵として一瞬にして記憶する【無意識的記憶】
無意識的記憶、て何?という方は別記事<0-1歳編>をご覧ください。
【実践版】モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす<0~1歳編>を読んだ父
子どもたちは絵のように吸収、記憶するので場所や順番が変わると、混乱し不愉快になってしまう。
日常生活では大きく3つを意識しましょう
『順序』へのこだわり
着替えは靴下からはく。お風呂は頭か洗う、などなど。要は生活の中に、順番が自分の中にある。多くの場合、大人にとってはどうでもいいこと。
『習慣』へのこだわり
いつものお散歩ルートはいつも通り。時間がないからと省略したり、別ルートはダメ!
『場所』へのこだわり
家庭の食卓で家族の座る位置などです。パパの席、ママの席が決まっているようです。

確かに、我が家のさんちゃんは、お風呂の順番や保育園までの道のり、食卓の席、車の席、決まっている感じがします。大泣きにはそんな理由もあったんですね。
『イヤイヤ期』からくる大泣き
【わがまま】と決めつけてませんか?自分の感情をコントロールできなくて泣いている可能性も。
その表現を代弁することで落ち着く可能性も。
叱る
大前提として、モンテッソーリ教育には【叱る】という概念はない。
なので、ここから著者、藤﨑氏の子育て論になります。
3歳までの子どもは自分が中心なので、【第3者の気持ち】は理解できないもの
『○○ちゃんがかわいそうでしょ。』はダメ!

これはてぃ先生も言ってました。子どもってそんなものなんですね。1人の人として一人前に扱うことを前提としながら、子どもとしての部分も理解する
【レビュー】5人子育て中の父、子育てに困ったから、てぃ先生の言うようにやってみた
叱るときはその場で短く。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本の中身は、実際にご家庭でできるかどうかは別にしてモンテッソーリ教育の考え方に沿ったやり方が細かく書かれています。
【実践版】というタイトルに嘘、いつわりはないと思います。
個人的には子どもたちに、藤井聡太などすごい人になってほしいとは思ってはいないのですが、自己肯定感が高くあってほしい!
自己肯定感っていろいろな本で触れられていて、オトン自身もそれらを踏まえて記事にしています。
5人(双子含む)の子育て中の父、育児書に学ぶ自己肯定感とは?【2022年時点】
そして自己肯定感にたどり着く、下図に示すサイクルはわかりやすくて気に入りました。

そして、アンガーマネージメント的にも頭の片隅でこのサイクルをイメージすることはいいことだと思います。一瞬でも、違うことを考えることで感情的な怒り放出が避けられますので。
いかがでしたか、この【実践版】とありますが、とても丁寧に説明してくれているので、モンテッソーリ関連はこの本から入っても問題ないと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます、では
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