この記事ではそもそもモンテッソーリ教育、て何?て疑問に対して
『モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方』を参考にしながら、お答えしていきます。

まず、
Q1.モンテッソーリとは?
イタリア初の女性医師であるマリア・モンテッソーリ(1870年8月31日 – 1952年5月6日)のこと。モンテッソーリ教育を提唱した人。
当時は女性差別が残る時代であったため、なかなか職が見つからず精神病院で勤務。そこで知的障害児との出会いがモンテッソーリ教育へとつながる

Q2.モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリが提唱した教育法。『モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方』の解釈によると
子どもの自立を根本にし、親は子どものそばに寄り添い、見守る存在でいることが大事。決して手を貸したり世話を焼いたりする存在ではなく、子どもの能力を引き出す存在である
子どもは育て方次第で『自立した子』にも『指示待ちの子』にもなる。なので
環境をあたえ、しっかり見守る、ということでしょうか。
これは、最近のオトンの悩みですね。なかなかできない。
しっかり見守る!
以下、自分用のアウトプットをかねて本の感想を書いていきます。ネタバレ注意です。
教育熱心な親が子どものやる気を失う
その能力を身につけるかどうかを決めるのは子ども自身。能力を身に付ける時期にくれば自分から手を伸ばし集中して取り組む。
イヤイヤ取り組んだものは身につかないし苦痛でしかない

これはその通りだと思う。環境は用意するが決して無理矢理させてはならない。これが難しい。
一生の土台をつくる【敏感期】
6歳までが敏感期とされ、この時期にこの能力が発達する、という旬の時期がある。
敏感期とは元々、生物学者のデ・フリースによって発見され【生物が生まれながらにして持つ能力を発揮する、限られた時期】と、科学的にも確認されているようです。

この6歳までの限られた敏感期、というのが厄介ですね。だからみんな焦るし、早期教育に力を入れるんでしょうね。大前提として、その能力を身に付ける時期は子どもが決める。親は環境を与えて見守る、というのがあるんですがね
イタズラは成長のサイン

ティッシュを引き出す行為を通して、本能的に引っ張り出すもいう能力をのばしたい、と思っている。 物を投げることで困っているなら、投げていいものを与える。
イタズラを通して成長している、と理解すればイライラが減る。
イタズラに夢中になっていたら、集中している、ととらえる。
【9つの知能】で隠れた能力を発見
子どもの能力は、ひとつの側面だけではなく、多角的な視点からとらえる。
人には長所や短所が個人によって違う、知能は8つあるという『多重知能理論』をハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱している。
将棋の藤井聡太と野球の大谷翔平を比較しても意味はない
この本では【9つの知能】としており、このように分ける目的は
気づいていない才能の見える化
英才教育とは1つ、または2,3こに絞って集中的に才能をのばすことで、その中で特定の知能が磨かれやすい環境だとメダリストや、アーティストになる。
具体的に【9つの知能】とは何か
運動:運動神経につながる、①『体』
学力:言語能力や論理的思考につながる、②『言語』③『数』④『絵』
感性:センスのよさにつながる、⑤『音楽』⑥『感覚』⑦『自然』
社会性:人づきあいや人間関係につながる、⑧『人』⑨『自分』
具体的として
- 運動が苦手だけど他人を思いやる心がある
- いつも一人でいるけど、クレヨンと紙を与えると夢中になり色彩豊かな絵をかく
- 室内ではつまならそうだけど、外にでると自然の変化に気づく
など
9つの視点をもつことで、『こういう能力を伸ばしたいのね』とか、『こんな能力が発達していくのかな』と考えて、子供と過ごす時間を積極的に楽しめるようになる。

なるほど、これはアンガ-マネージメント的にもいいですね
敏感期である乳幼児期に、どんな体験をするかで発達する能力が異なる。これから先はわからないので複数の能力で応用力をつけるためにもバランスよくのばすが大事。

いいんだけど、この9つの能力をバランスよく敏感期(6歳まで)に伸ばそう!!!と考えることが親を早期教育に駆り立ててしまうのではないか。
【運動神経のいい子を育てるには】 ①体の知能
体の発達段階にあわせて、その時期に必要な運動や動作をさせる
生れたばかりは陸に打ち上げられた魚とおなじ。うつぶせの姿勢でずりばい、両生類の歩行パターン、ツギニハイハイ、爬虫類の歩行パターン、つかまり立つ、二足歩行
成長の速度は気にしない、個人差あり。大事なのは体の発達段階にあわせてそれを強化する運動
【表現力に優れた子を育てるには?】 ②言語の知能
積極的に話しかける。インプットは勉強で教え込むではなく、外で、体験。アウトプットはゲームなどで
【ロジカルな子を育てるには?】 ③数の知能
1、2、3と口で言うだけでは数の概念は理解しない。つみきなど具体的なものと一緒に
【クリエイティブな子を育てるには】④絵の知能
積み木や折り紙が空間認識能力を高める人との距離感を測ることにいかされ、コミュニケーション能力にもプラス
【感じる心が豊かな子を育てるには】 ⑤自然の知能
【センスのある子を育てるには】 ⑥感覚の知能
【リズム感のある子を育てるには】 ⑦音楽の知能
【コミュニケーションの高い子を育てるには】 ⑧人の知能
【目標達成が高い子を育てるには】 ⑨自分の知能
という感じで先ほど提唱してい多重知能理論で9つにわけた知能を具体的にどうやって育てるかについて書かれています。更に詳しくはこちらでご確認ください
才能をのばす子は集中力が違う
集中力がこどもの才能をひきだす。
乳幼児期、敏感期(6歳までに)にどれだけフロー状態(完全にのめり込む状態)を経験できるか、が大事。そのときに、脳の神経細胞もつながる!
フロー状態を数多く経験していると、ここぞというときに高い集中力を発揮できる。
- やりたいことをする
- 何度もやる
- 集中してやる
- 達成感を味わう
- 満足する
注意事項として
ステップ1:同じ場所にいつも同じおもちゃを置いて、子どもが【やりたい!】と思えるおもちゃを自ら選ぶ
ステップ2:おもちゃはできる限り目に見えるように。何度もできる
ステップ3:親がすべきことはむやみに話しかけない!!
ステップ4:子供は親から話しかけられたり止められなくても、自分で終わりを決められる。達成感や信頼感がたくさん経験してきた子はぐずることなく穏やか。

我が家の場合、どうだろう?自分で終わりを決められないな。お腹がへるまで永遠となにかをやっている。公園で遊んでいるとか兄弟で遊んでいるとかはフローとは別か。
ステップ5:達成感を味わうと満足する
子どもは飽きやすい
2週間もすれば飽きてしまうので別のおもちゃを用意。飽きることは悪いことではない。遊びきったら別のおもちゃを用意。高価なものでなくてよい、100均で十分
これは斎藤公子が提唱する【さくらさくらんぼ保育】と異なる。
相違点としては、夢中になれるものを用意するか、与えられたものでなく自分たちで新しいものを作り出すか
スマホはダメ

一見集中しているようだが、ただ受け身なだけ。
フローではない!
ただバランスは大事!スマホやテレビを完全にとりあげるのは親のエゴや自己満足の可能性がある。周りの子供と話が合わない、とかになるとかえって、子供の世界を狭める。

何事もバランスが大事ですね。痛感します
子供の能力を引き出す8つの心得
モンテッソーリ教育では12ヵ条のようですが、この本では8ヵ条で紹介しています。

- 子どものすべてを受け入れる
- いつも子どもと【楽しい】をつくる
- 子どもが満足するまでやらせる
- 子どもに選ばせる
- 子どものやっていることを待つ
- 自然の中で子どもとたくさん遊ぶ
- 子どもに解決させる
- 間違いを訂正しない
1.子どものすべてを受け入れる
子供のすべてをうけいらる子供の自由な発想を否定することは、子どもの可能性を潰す。
いたずらにも理由があり、その能力を伸ばそうとしている。
ダメ、という否定語は使わない。
2.いつも子供と【楽しい】をつくる
親がイライラしているとそれは子供に伝わる。親が思っている以上に、コドモは親の心の動きに敏感。
3.満足するまでやらせる
具体的に時間を決める、何をしたら終わりにする
4.子供に選ばせる
人生は選択の連続。自分で選ぶ経験を積み重ねる。
5.子どものやっていることを待つ
子供には子供のペースがあり、それを見守るのが、大人な役目。子供もみんな違うのでペースもそれぞれ親が子供を待ってあげられると、待てる子供になる
6.自然の中で子供とたくさん遊ぶ
自然に触れると、風の音、葉っぱが揺れる音、花の香り、土の感触花の色彩などさまざまな刺激や発見がある。これが脳に刺激を与える
7.子どもに解決させる
自分で解決できることは自分で解決するまで見守るの。干渉せずに見守る
8.間違いを訂正しない
自分で間違いに気付けないと何度も同じ失敗を繰り返す。
ダメ出しはしない。自尊心を傷つける
→自己肯定感マイナス!!
まとめ

いかがでしたか?確かに、運動とか目に見えやすい能力を評価しがちですよね。
9つの知能をみる視点、とても大切だと思います。しかし!
見えない才能を見える化するための9つの知能。
1番、まずいのは覚えられない(汗)、だから意識できない、というところでしょうか。
良い方法があれば誰か教えてほしいです…
本書の後半にはそれぞれの知能を引き出すための年齢別活動が載っています。気になる方はこちらから
オトン的なまとめとしては
自立した子に育てるために、環境は与え、しっかり見守る
といったところでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます、ほなね
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