こんにちは、双子を含む5人の子育て中のオトンです。
子育ての中で、怒ってしまうことないですか?全然ないです、と言う方もいるかもしれません。今回はそんな方は参考にならない記事になります。
怒ってしまう、良いことないですよね。怒ったこっちも自己嫌悪感があったり、子どもは子どもですねてしまったりと。
そして、セミナーとか育児本とかを読むと、そっか!こうすればいいんだ、傾聴すればいいんだ、と気づきがありますよね。
でも、家に帰りふとした瞬間には、【コラー】と。

そして、またいつもの日常に。どうやったらこの負のループを抜け出せるのか、とお悩みではないでしょうか。オトンもそうでした。
そんなとき、このような本をみつけました。
子どもも自分もラクになる 「どならない練習」(2020/11/20) 伊藤 徳馬 (著)


こん本を待っていました。ないなら自分で状況別練習ドリルを作ろうとまで考えていました。なんせ、頭ではわかっても実践はできませんので。一瞬のことだから
『練習すれば少しうまくなる』
スタンスとしてはいいですよね。親を追い込む系の本は結構あります。
対象年齢は4歳〜小学校低学年くらいとなっています。
以下、自分用のアウトプットの兼ねて本の内容になります。ネタバレ注意です。
はじめに、【怒らないトレーニング】
この本によるどならない練習の効果は【ほどほど】、と著者が述べています。そして、
上手くいく可能性が少しあがります!
とも。このようなスタンスで始まります。人によっては、拍子抜けする方もいるかもしれませんが、オトンもこのスタンスに賛成です。すべて上手くいく方法があれば必ず誰かみつけて、『○○法』とか名前がついていると思います。
ちまたには育児に関する情報はたくさんあります。
子供への対応方法の知識はある、聞いたことはある!
➡練習したことはなきので実践できない
➡実践できないから困る
意識してもすぐには実践できないので練習!繰り返すことによって身につけて無意識レベルまで。

なんか、部活みたいですね(笑)、でもなかなか上手くできていないオトンにはこの流れの方が助かります。
子育てに苦労するのは時代のせい!人のせいにするのは大事、とあります。肩の力を抜いていきましょうー!
青カード:子育ての効率をあげる
冒頭に、青のカードが挟まれています。
この本のなかでは、青カードは子育ての効率をあげる前向きなカード、とされています。

まず、5つの基本カード
1.代わりの行動を教える
2.一緒にやってみる
3.気持ちに理解を示す
4.環境をつくる
5.ほめる
これに加えて、3つの特殊カード
1.待つ
2.落ち着く
3.聞く・考えさせる
これらのカードを元に練習することになります。
基本カード:基本となるもので多くの場面で使う
特殊カード:子どもが駄々をこねたり、親がイライラする場面でコミュニケーションを円滑にするために使う
赤カード:親は疲れるが、子どもに伝わっていない
赤カードは練習不要。日々の日常でやっている、やってしまっていること。

ネガティブな内容になっており、『使うな!』てことではなく使ってしまっている。そして、その割にたいして伝わらず疲れるばかり。
ただ、赤カードを使ってしまっても、反省する必要はない!
1.あいまい
2.否定形
3.脅す
4.質問風の攻撃
5.長い説明
6.いやみ
7.罰
8.どなる
※青カードはこれだけやっとけばいいではない!そんなものはない。使用頻度の多いもの
青カード
青の基本カードの練習
1.代わりの行動を教える
『○○してね』と肯定的な表現で代わりの行動を教えると、わかりやすく伝わりわすくなる。
否定形だと、今していることがダメという情報だけで、言われた子どもは何をしたらいいのか考えなければならない。
結果、『〇〇しないで』は、しつけとしてはかなり伝わりにくい。
否定形は赤カードで、親が疲れるオチになる。
それでは、早速ですが問題です!
<【例題】パック詰めされたスーパーの商品をゆっくり押す>
『触らないで!』
とのど元まできてないですか?

否定形ですよ、赤カードですね。(赤カード2.)
代わりの行動を思い浮かびますか?
<回答例>
・見るだけにしてね
・手を体の横につけてみてね
・触って良いか聞いてね
特に、
子供の主体的な望ましい行動はふやしておきたいですよね。ただ、失敗して手間がふえるのを恐れるがあまり、いろいろやらせない方向に行きがちです。
否定形ではなく、代わりの行動を教えましょう!
2.一緒にやってみる
代わりの行動を教えた(青カード1.)後に、じゃあ一緒にやってみよう、と付け足すだけです。言葉だけで子供に伝えるのは限界があるので、一緒にやる。
それでは、早速問題
<【例題】脱いだ服をポイポイしている>
<回答例>
『脱いだ服はそこのカゴにいれてね(青カード1.)。じゃあ、今から一緒にやってみようか(青カード2.)』
一緒にやって、ほめる(青カード5.)。子供にとってもイメージしやすいし、成功体験を得られるのでいいことだらけです。
そして、生々しい練習をするとイメージがわくし、体で覚えるので成功率があがる!
後にもでてきますが、【ほめる】ことの重要性も以前、別記事で紹介してます。参考にどうぞ。
【レビュー】モンテッソーリ教育に興味あるパパに<自分でできる子に育つ「ほめ方」「叱り方」>
3.気持ちに理解を示す
大人も子供もダメ、とか行動をとめられるのは嫌ですよね。
共感してもらえると少しは相手の話を聞いてもいいかな、と思えることがある。
『○○だよね、わかるよ』
どうしても、共感できないときは復唱のみでもオッケー!
そのまま、『○○なんだね』
<復唱の例>子「部屋片づけたくない!」、親「お部屋片づけたくないんだね」
子供の話を一応受け止めるのとができるし、何を言おう、と考える時間をかせぐことができる。
余計なことを言ってしまう可能性も減らせる。
※注意点!!
親の感情が乗ると【いやみ】になる。これは赤カード

実はこれ、夫婦関係にも共通するかもですよ。以前、別記事で紹介した、【最高の子育て】という本にも似たようなこと書かれてました。
【レビュー】父親ができる最高の子育て、たった一つのこと、お父さんできてる?
4.環境をつくる
子どもに話しが伝わりやすい環境づくりも大事!
子どもにどれだけわかりやすい話をしても、環境がよくなければ集中して聞くことができない!
1.距離…なるべく子どもに近づく
2.目線…目線の高さを合わせて、お互いの目を話す話す
3.刺激…目や耳に入る余計な刺激を減らす
<我が家でもやっている、ありがちな例>
台所でご飯を作っている親が、居間で電車のおもちゃを使って遊んでいる子どもの背中にむかって
『ごはんできたよー!片づけて』
何度か声かけしても、ピクリとも動かず
大きい声で、『ごはんできたよー!片づけて』
子ども「ちょっと待って!」
💢(散々、声かけしてるでしょ)
…………………………
あとは察しの通り。このような場面、経験ないですか?
ここで、環境をつくる(青コード4.)の出番です。

×:居間にいる子ども ➡1.距離、が遠すぎる、大声で話しかけられると子どももイラッと
×:子どもはママの方を向いておらず、背中ごしの会話 ➡2.目線 子どもには伝わりにくい。
×:電車のおもちゃ ➡3.刺激 目には電車があり、耳からは電車おもちゃの音がはいる
では、青カードに従って改善していきましょう!
○:台所から移動して距離を縮める(1.距離)
○:本人の目の高さでお互いの目を合わせて、「ごはんできたよ!片付けよう」(2.目線)
○:おもちゃが視界に入らないように、おもちゃの音がならないようにとめる(3.刺激)

おもちゃを止めることで余計に子どもがあれることも。これも家庭や個人によりうまくいったりいかなかつたり。試行錯誤!
5.ほめる
「○○できたね」「頑張ったね」とかを伝えるだけ。
最近はいろいろな育児本等で、【ほめる】を言われていてうんざりしているでしょう。しかし、あえて【ほめる】です。
叱って教えるのは難易度が高い!成功率も高くない!
実は、ほめるほうが効率がよい!
子どもにとっても、叱るは2ステップある
①その行動はダメということを理解する ➡②次からはこうすればいいと自分で考える

確かに子ども視点にたつと、意外と難しいことを要求されているんですね。
一方、ほめられたら、次回もその行動だけをすればよい。
【ほめる】=【行動へのフィードバック】と考える

だから、より具体的にほめる!が大事なんですね。
ほめる、に関してはいろいろな書籍でも取り上げていますが、オトンも別記事でも紹介しています。よければご参照ください。
【レビュー】モンテッソーリ教育に興味あるパパに<自分でできる子に育つ「ほめ方」「叱り方」>
まとめ
いかがでしたか? この本には実践するための、たくさんの練習問題があります。タイトル通りですが、本の内容の半分以上になります。

シチュエーション別に本番を想定しており、ただ、どなるのではなく、何かできないかという視点です。
望ましいことが言えるかどうかは別にして、オトンのように、この本の練習問題を前にして、言葉がつまるようなら日常のとっさのなかでは、まずムリです。
一般的な書き方をされてしまうと、いろいろな場面に応用可能なように思われますが、具体的でないために、【こうしたらうまくいくかも】という知識はあっても、実践するのが難しい!
オトンのような、不器用な人間にはピッタリの企画の本でした。そして、育児書を読んでもなかなか実践できていなかったので自分で作ろうかな、と思っていた練習ドリルみたいな本です。
てぃ先生の【子育てで困ったら、これやってみ!】、に近い本ですが例題が豊富で実践練習するのにもってこいです。著者に感謝です。
子育て方針はいろいろあります。どれが正解とかはありませんし、必ず上手くいく方法というものもありません。そういった意味でも、良い感じに力が抜けている本だと思います。

最後に、この本のアプローチは時間と労力気持ちに余裕があるときだけ使う、とあります。何事も無理は禁物です。

安心しました。実際ここじゃないでしょうか。時間がないときにいかにうまく対応できるか。キレイごとだけでは済まされない、実情に添った内容だと思います。
気になった方、なかなか怒りのコントロールが実践できていない方は『どならない練習』オススメです。
また、怒ってしまう、どなってしまう原因の一つに時間のなさ、というのもあると思います。そんな方に手の足りない、双子育児でも買って良かったものを別記事で紹介しています。
【体験談】新米パパへ双子育児にも役立つ育児グッズおすすめ3選
最後まで読んでいただきありがとうございます。ではまた!
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